重力ピエロ

2005年12月21日 読書
著者の出世作、と言われるだけある。物語に引き込まれる。

ものすごく重いテーマを扱いながら、重苦しくなっていない。むしろ洒落の効いた会話を中心とした話には笑いすらこぼれてしまう。

そして、全編を通して「愛」を感じる。絆と言ってもいいかもしれない。主人公と弟の会話、その父を含めた家族の会話。その節々からそれを感じることができた。

ラストはびっくりするような謎解きが待っているわけではないけど、大きな感動が待っています。泣けます。

これは絶対ミステリーに分類されるべきではないと思う。いうなればヒューマンドラマであろうか。

「ラッシュライフ」とはまた違う意味での傑作であることは間違いない。

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