「このミス」の2位をとった話題作。

1位の東野圭吾のやつは直木賞も取ってすごいみたいで、そっちも読みたいが、値段を考慮してこっちを読んだ。

最初に犯人が分かるという古畑方式の話。

こういうタイプの話は読んだことがなかったのでかなり新鮮な感じだった。

一番大事なところが最初に知らされるわけだから、最後にどんでん返しが待っているということはない。

しかし、じわじわと追い込まれていく犯人を見るのはかなりはらはらするものがあった。また終わり方も「お前は正義なわけではないのか!」って感じでよかった。

難点を挙げるとすれば、2時間サスペンスを見ているような安っぽさが全篇とおして付きまとうこと、殺人の動機が「そんなことで!?」って感じで理解しかねることであろうか。

さっと読めるし、十分に楽しめる内容だ。

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